12月17日
今年一番の寒さが到来しました。
東北地方でものきなみ気温が氷点下になっていますが、震災により仮設住宅で暮らす方たちの健康が心配されます。
12月に入りNHKテレビジョンでは司馬遼太郎原作の「坂の上の雲」第3部がスタートしています。
だからというわけではありませんが、今、再度、司馬文学に魅了され、3作品ほど読破致しました。
今回、完読した作品は「義経」「俄」「城塞」です。
「義経」に関しては今年8月岩手県宮古市にボランティアで訪問した際、奥州藤原一族の話を聞き、3代秀衝に関わっていた義経を知りたくつい読ませてもらいました。
「俄」は幕末の大阪を舞台に侠客明石屋万吉の破天荒の生涯を描いた作品ですが、これは大阪ダブル選挙と重なりあってか面白く読ませてもらいました。
そして「城塞」ですが、これはもちろん小幡勘兵衛を中心に豊臣家が家康によって滅亡させられた大阪の陣を描いた傑作です。
豊臣家側につきながらも陰に回り徳川家に通じている武士や側近が多かった事に驚きです。
大名、家臣たちの出世欲と立ち回りは現代も似たようなものですが、その中でも、最後まで諦めずに抗戦した真田幸村の活躍や毛利勝永、後藤又兵衛等々らの奮闘も読む者を飽きさせません。
本当に司馬作品はどれをとっても私たち日本人を魅了するものですね。
こうして日本史を読み解くという事は私たちが忘れていた“何か”を取り戻す事かも知れません。
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